営業部

お客様は、電力や鉄道といったインフラの建設を担う企業。そのような企業は限られているため、当社の営業は新規開拓ではなく、既存のお客様のフォローが中心です。直接、あるいは代理店や商社と一緒に訪問して、「古い金具を新しいものに交換したい」「こんな用途の製品を特注で製作したい」といったニーズをうかがいます。そしてお客様とモノづくりの現場の橋渡し役として、スケジュールやコストを調整し、予定通り納品でするため力を尽くします。たとえ実績のない製品でも、設計や製造と連携して挑戦する社風。提案に制限はありません。他社と競合した場合には、設計から製造までの社内一貫体制が、コストと納期の両面で、大きな差別化ポイントとなります。

技術部（設計・開発）

量産品からまったく経験のない新しい用途の特注品まで、UTKならではの挑戦するモノづくり姿勢で、お客様の期待や困りごとに応えるのが設計の仕事です。まずは営業と同行して、お客様と技術的な打合せを行ったり、鉄道や道路向けの製品なら現地調査・測量に出向いたりして、ニーズを正確に把握。そのうえで、工場でのつくりやすさや現場での施工のしやすさも考慮し、製品の形状・サイズや強度、加工方法を決定します。製品設計のほか、たとえば製品の耐久性を高める新たな表面処理方法の研究開発といった、これまでにないモノづくり技術の開発業務を担当することも。また、長年にわたってUTKが供給している製品の品質を、定期的にテストする業務もあります。

生産技術

新規設備の導入や、古くなった設備の更新、故障時の修理、効率や使いやすさを高める改造といった、製造設備に関するあらゆる業務を担い、工場の安定稼働を支えます。鍛造やプレス、めっき、溶接など、社内にあるさまざまな工程の、すべての設備が相手。設備更新なら、ただ新機種に入れ替えるだけでなく、より生産性が高い機種や用途が広がる設備を選ぶなど、新しいチャレンジをするのがこの部署の風土です。改造なら、日常的に工場内を歩き回っては製造スタッフから相談を受けたり、自分でムダを発見したりして、改善のためのアイデアを考え提案できます。「省人化」「自動化」が現在の大きなテーマ。ロボットを導入した完全自動化工程も、すでに稼働しています。

製造

一般的に「機械オペレータ」と言われる仕事（自動プレス機やロボットの操作や管理、材料セットなど）もあれば、音や見た目で仕上がりを見きわめる「職人」的な仕事もあります。担当する工程も、金型製作から鍛造、プレス、溶接、めっき、組立まで。このように、一口に製造と言ってもさまざまな仕事の中から、自分に合ったものを見つけられます。どの仕事も、決められたことをやるだけでなく、「こうすればもっとよくなる」というアイデアを提案し、よりよく改善できます。つくっている最中は何に使われるかわかりにくい製品でも、通勤途中に電柱を見上げて「あれだ！」と気づくなど、日常のふとした瞬間にやりがいを感じられるモノづくりです。

先輩が語る製造の仕事スムーズな生産のカギは、機械の調整と私のアイデア！

自動プレス工程のオペレータです。プレス機に金型と長いシート状の鉄板をセットしてボタンを押せば、あとは金型が材料をプレスしては先へと送って、製品をつくり続けてくれます。ただ、機械をスタートさせる前には、試しに何個かつくって寸法を測り、図面との誤差がなくなるよう手作業での調整が必要。苦労しますが、やり終えると達成感があります。また、以前につくった製品では、プレスされた製品がもう一度金型ではさまれて、不良品になることがありました。そこで金型技術者に相談して、センサで製品の位置を検知し、正しいタイミングで金型が動くようにしてもらいました。おかげで私がついて見ている必要がなくなり、他の工程を手伝えるように。周囲の人と相談してこうした改善ができるのも、大きなやりがいです。

坂口 由季奈2014年入社

生産管理

当グループの製品は、大きく分けると量産品と製作依頼品に分類されます。また製品によって工程も異なり、外部の協力会社と連携することも。だからこそ、生産計画全体を管理する生産管理の役割は非常に重要です。まず生産計画全体を立案し、月間・週間生産計画へと落とし込み、一連の工程を管理していきます。また、製造原価を管理することも重要な業務です。製造原価とは、工場で製品の製造に要した費用。材料費・労務費・経費などを合計したもので、会社の利益に直結する非常に重要な数字です。適切な計画、関連部署との調整を行い、最終的な原価を管理する。ものづくりの最初から最後まで、大きな存在感を発揮する部署です。

品質管理

品質管理とは、製品の品質を「守る」「よりよくする」ための部署。製品の品質を定義する「標準書」の作成・管理。図面を見ながら完成した製品の測定を行い合否を判定する。製品の出来栄えを直接お客様に確認いただく立会検査の対応。万が一、品質についてのクレームが入った際の対応。…と、まさにUTKグループの製品品質を司る部署といえます。もう一つの重要なミッションである「よりよくする」については、製品を実際に製造しているメンバーに品質に対する勉強会を開催したり、安定した品質で製作できる環境が整っているかを確認する「品質パトロール」の実施があげられます。ただ「検査をするだけ」ではなく、部署のミッションを理解し、責任感とやりがいを持って働くことのできる部署です。