STORY

プロジェクトストーリー1

大型台風で倒れた電柱。
一刻も早く、復旧の前線基地へ。

森谷 晋/営業部/2015年入社

建設機械レンタル会社から、結婚を機に、妻の実家に近く転勤のないUTKへ。現在は電力向け製品の営業として、電柱や電線用の金具(規格品)のほか、歩道の変圧器塔のガードパイプなど特注品の提案・受注を担当する。

緊急要請に、誰一人あわてず対応

「今日中に製品を届けてほしい」とお客様から連絡が入ったのは、2018年秋のある日の午後3時過ぎのことでした。大型の台風が続けざまに日本列島を襲い、電柱の倒壊や倒木による電線切断で、岐阜県飛騨地域のある一帯が停電に。復旧のため、少しでも早く配電用の金具が必要とのことでした。

私には初めての事態。しかし過去に同じ経験をしている先輩から事前に聞かされ、心の準備はできていました。ついに来た。さっそく関連部署と連絡を取り合います。緊急時に対する意識は全職種に浸透していて、工場では可能な限りの製造に着手。倉庫にはある程度の在庫もあります。

ところが、運送業者がどこも手一杯という問題に直面します。「いざとなったら、走るからな」と、これもまた先輩に聞かされていた通り、用意できた製品を4t車2台に積み、営業部のメンバー2人ずつで分乗。私もハンドルを握り、一路現地へと急ぎました。

「ありがとう」に感じた社会貢献の誇り

休みなくクルマを走らせ、ひるがの高原牧歌の里に設置された復旧の前線基地に到着したのは、夜の10時半。待ちかねていたお客様とともに工事車両に積み替え、現場へと運ばれて行くのを見送りました。「内田鍛工さん、ありがとう!」の言葉が、強く耳に刻まれました。

電力向け製品がどれほど重要なものかは、十分に理解していたつもりです。しかし、日常の仕事の中で実感する機会は、ほとんどありません。営業としては、他社から乗り換えていただいて受注できることも喜びですが、このとき味わったのはそれとはまた別の、社会貢献の実感と、誇らしい気持ちでした。

電力販売の自由化に伴い、電力業界の構造は変わりつつあり、新たなニーズが生まれるでしょう。UTKがお客様の期待に応え続けられるよう、私も何らかの形で貢献し、これからも電力の安定供給を支えていきます。

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