STORY

プロジェクトストーリー4

最新ロボットに独自装置をプラスして、
工程の無人化に挑む。

小林達也/製造部 生産技術課/2015年入社

大学で学んだ機械工学の知識を活かし、なおかつ体も動かせる仕事がしたくて、新規設備の導入や更新・修理・改造を担当する生産技術職を希望。日々、現場を回っては製造スタッフの声を聞き、改善の種を探している。

「つかんで置く」作業を完全自動化

修理や保全から新規導入まで、設備に関係することなら何でもやり、しかも新しい技術に挑むのがUTKの生産技術職。私は2019年4月から、ロボット導入による工程無人化に取り組むチャンスをもらいました。

今回無人化するのは、これまで人が手作業で、箱に山積みされた材料の中から1つずつ取り、プレス機にセットしていた工程。これを、カメラで撮影して画像認識し、ロボットがつかんで運ぶようにします。別の製品では、ロボットアームの先端につけた磁石で持ち上げる方式を導入した工程がありますが、うまく持ち上げられず時間のロスが生じるため、つかむ方式を採用することになったのです。

ロボットの苦手はアイデアで補う

ロボットに関しては、メーカーに依頼して、汎用ロボットを当社の現場に合うよう改造し、プログラムを開発してもらいます。私の役割は、日ごろ現場を見ている視点から工程全体を考え、的確な依頼をすること。また問題を解決する技術的なアイデアも出します。たとえば、ロボットは台の上にワークを置く際、向きを揃えることができません。そこで、ロボットがランダムに置いても向きが揃う装置「仮置き台」を使おうと発案。現場の人の動作を細かく観察したり、会議でいろいろな人の意見を聞いたりして、形にしました。

スタートから約半年後の2019年秋には、ひとまずロボットを現場でテストする段階までこぎ着けました。しかし、箱の中で重なり合って下にあるワークを先に取ろうとしたり、つかむまでの待ち時間が想定の5~6倍かかったりと、想定以上の問題に直面。それでも試行錯誤を重ね、確実にゴールへと近づいています。これをやり遂げたら、次は人の動きの見える化にも取り組んでみたい。生産効率アップにつながる、いろいろな技術に挑戦したいと思っています。

pagetop